フルトヴェングラー
今日はほんの日記がわりに、不世出の大指揮者・フルトヴェングラーについて記してみましょう。
最近どういう訳か、オタケンやら平林氏やらによる数多くの国内レーベルからフルトヴェングラーの初期盤の復刻CDが続々出ていますが、私はまだ一枚も持っていません。理由は簡単、素人臭いジャケット・デザインに食指が動かないことと、あと値段が高いからです。
私のようなクラシック歴ン十年というファンにしてみれば、LP時代に散々フルヴェンの名盤を聴いて来ているので、そのイメージを壊したく無い、という思いもあります。学生時代、京都の十字屋のレコード・コンサートで今は無き(?) 出谷啓氏の解説で聴いたウラニア盤の「エロイカ」、またメロディア盤により初めてその存在が明らかになった戦中の「第九」などを生まれて初めて耳にした時の音の素晴らしかったこと!! あの体の芯から突き動かされた感動を、私は今後二度と味わうことはないでしょう。
人生で最も瑞々しい感性を持っていたあの頃に、これらフルヴェンの不朽の名盤に出会えた幸せを、今私はしみじみと感じているのです。ANDROMEDAやHISTORYの超廉価レーベルから出ている、コテコテの「ノイズ・リダクション」が施された駄盤を我が耳で補いながら、青春時代の感動の残像を追い求めている、というのが正解かも知れません。(それにしても、SPのパチ・ノイズにまでエコーがかかっているのは許せない!!)
フルヴェンについてはこれからもたびたび書きたいと思います。是非読んでやって下さいね。
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